レノンとコーヒーショップのマスター

その街には

時折、とある事務所からお仕事をいただき、

サポートアシスタントをする寺院がある。


weddingのカタものと呼ばれる撮影ですが、合間の時間は片隅で仏前式をそっと見守る。

本堂には観光や法事に集まられた方々など、

様々な皆さんがお祈りに。

そんな何方でも見学可能な中でセレモニーが始まる。

クラシックな館内は素敵で、時代物などのロケも多い。


そこから

歩いてすぐの所に、1軒のコーヒーショップがある。

ジョン・レノンが生前よく訪れていたのだそうだ。

その頃のお話を聞かせてくださるということで

マスターが手が空くのを

美味しいコーヒーをご馳走になりつつ待った。

早朝にいつも真っ先に訪れる場所らしかった。

空港から車で直行だったとか。

時間が早くて他が空いてないからと、マスターは仰っていた。

騒がず、何もせず、そっとしておいてくれればずっと通うからと

約束を交わしたのだそうだ。


毎回、カップを二度と使わずに取って置きたかったけれど、

約束なので諦めて普通のお客さんと同じに接していたのだそう。

お客さんの中には、後を追って、

レノンが捨てた物を拾う輩も居たとか。


この、レノンの話をするマスターの眼は、

何ともキラキラしていた。

お客さんはひっきりなしに来られるのに、

お忙しい中、いっぱいお話しして下さいました。

お洒落で素敵なマスターでした。


コーヒーもとても美味しかった。

今日はそんなお話。

             連れて行ってくれたお二人にも感謝。




Doll in the sky Studio by nao.N

写真を残すことは人生で とても素敵なことです。

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